メタバース霊園とは?わかりやすく解説します
メタバースには様々な可能性が秘められています。
多くの自治体や企業がメタバースを絡めたサービスを提供し始めている中、お墓参りなどの霊園サービスをメタバースで行う「メタバース霊園」というのものも登場しています。
今回は、この「メタバース霊園」について解説していきたいと思います。
メタバース霊園とは
メタバース霊園とは、親族らがネット経由でアクセスしアバターに変身して、メタバース上の墓前に献花するというサービスです。
チャット昨日を用いて、思い出話を語り合うといった機能も持っています。
また、セレモニー会場に集まって遺影の前で故人を偲ぶこともでき、参加が難しい遠隔地の人も参加できるようになっています。
メタバース霊園の特徴
メタバース霊園の特徴を挙げていきます。
好きな霊園を選択できる
メタバース上の霊園ですので、単一の雰囲気の提供だけでなく、様々なコンセプトの霊園が選択できます。
シンボルマークやモチーフ、イメージする空間によって好きな霊園を選択できて埋葬することが可能です。
メタバース霊園ならではの特徴と言えるでしょう。
墓参りが自由に行える
いつでもお墓参りに行くことができます。
献花もでき、遠方に住んでいても自由にお墓参りが出来るというのは、メタバースの最大の強みと言えるでしょう。
法事の開催も可能
墓参りだけではなく、現実のように法事も行うことも可能です。
献花だけではなく、チャットを介して、出席者・参列者で故人を偲びながら会話をすることが出来るようになっています。
メタバース霊園が進むバックグラウンド
メタバース霊園が注目されるバックグラウンドは現代の日本が抱える問題が関連しています。
高齢者の増加
加齢による身体的な問題や遠方ということにより、お墓参りや葬儀への参列ができない高齢者が増えてきました。
そういった身体的問題や距離的な問題を気にせず、お墓参りや法事への参加などを行うことができるメタバース霊園は、スマホを持つ高齢者の増加からもメリットがあると思われます。
無縁仏の増加
現代では無縁仏が増加していきています。
少子高齢化の進行や、出生率も減少していることから、お墓を世話して先祖を供養する跡継ぎがいなくなります。
さらに、独身貴族、子供を持たない夫婦という家族も増えていることで、孤独死を迎えるような人も増加すると考えられ、メタバース霊園という新しい考え方は必要と言えるでしょう。
墓じまいの増加
既存のお墓を撤去する墓じまいをする人も増えてきています。
お墓は維持をしていくのにも費用がかかり、近年ではお墓を建てない形の供養方法も出てきています。
メタバース霊園のシステム
メタバース霊園に参加するにはどうすればよいのでしょうか?
実はこれは他のインターネットサービスと同様にネット環境があれば完結してしまいます。
申込みページから手続きをして、費用を支払えば完了してしまいます。
気になる費用ですが、「入会費+年会費+遺影費」、というわかりやすい料金体系となっていることが多いです。
合計で10万円もあれば、初期費用として十分と言えるでしょう。
ただ、注意事項として、埋葬するのは、遺骨ではなくあくまで遺影となるので、遺骨の管理は別途必要です。
火葬場で焼いた後は、散骨や手元に供養するなどしておきます。
メタバース霊園のまとめ
現代は葬式やお墓参りに行くことが困難な人が多く存在するようになりました。
また墓じまいという言葉が見慣れてきて、負担が少ないお墓のニーズというのは、今後拡大していくと思われます。
先進的な供養サービスは今後も出てきて、当たり前のようになってくるのかも知れません。