本記事では、「ギャンブル還元率」をテーマに種類別の還元率を解説します。
「競馬」、「競艇」などの公営ギャンブルを、趣味として日々楽しまれている方は少なくありません。
競馬のG1レースにもなると、競馬場への入場規制ができるなど盛り上がりを見せます。
一方、公営ギャンブルは厳しい還元率上限が設定せれており、理論上多くの方が利益を出せない現実が存在。
そこで、公営ギャンブル還元率の実態をチェックしておきましょう。
「ギャンブル還元率」3つのポイント
ギャンブル還元率を知る上で3つのポイントチェックしておきましょう。
- 還元率の基本をチェック
- 公営ギャンブルは還元率が決められている
- 還元率の計算方法を確認
ポイント①還元率の基本をチェック
まずは、還元率の基本について理解しておきましょう。
自分が賭けたお金に対して戻りがいくらあるかを数値化したもの
還元率 | 1万円投資した場合 |
---|---|
40% | 4,000円 |
60% | 6,000円 |
80% | 8,000円 |
100% | 10,000円 |
このため、還元率が高いギャンブルを選択することでプラス収支になる可能性が高まります。
但し、還元率はあくまで平均値であり試行回数が増やすことで決められた還元率に近づきます。
このため、短期的には還元率を大きく上回る利益がでる一方、長期的には勝つことは難しいと言えるでしょう。
ポイント②公営ギャンブルは還元率が決められている
公営ギャンブルは法律で還元率の上限が決められています。
100円の勝馬投票券のうち、約75円は払戻金
残りの約25円が控除
この約25円のうち10円が国庫に納付される
国庫給付金の10円は「畜産振興」、「社会福祉」に活用されています。
還元率 | |
競馬 | 70%~80% |
競艇 | 75% |
競輪 | 75% |
オートレース | 70% |
確実に胴元が勝てるように掛け金に応じてオッズが変更されます。
悲しい現実ですが、一部の方を除いて公営ギャンブルで利益を上げ続けるのは困難と言えるでしょう。
ポイント③還元率の計算方法を確認
還元率の計算方法は以下の通りです。
払戻額÷賭け金総額=還元率
仮に、払戻金が10,000円、賭け金総額が20,000円の場合
「10,000円÷20,000円=還元率50%」となります。
「ギャンブル還元率とは?」ペイアウト率を徹底比較
本記事で紹介するギャンブル還元率は以下の通りです。
①カジノ
カジノの還元率は85%~99%
カジノの還元率はギャンブルの中で最も高い数値となっています。
- スロット還元率85%
- ブラックジャック還元率99%
特に、「バカラ」、「ブラックジャック」など還元率が高いことで有名。
一方、スロットの還元率は低めに設定されているため、海外で遊ぶ際は注意をしましょう。
また、国内で手軽に遊ぶ方法としてオンラインカジノを推奨するメディアも少なくありません。
オンラインカジノへ顧客を誘導することで、運営会社より紹介料が発生する
このため、いたずらにメリットが訴求されている場合が少なくない
オンラインカジノに関しては、「法律がない」、「取り締まれない」などのメディア解説も見られますが警察庁の見解は違法性ありです。
賭博事犯として検挙されている方もいるため、オンラインカジノの利用は辞めましょう。
クレジットカード入金に対応していることから、自制が効かなくなり多額の借金を抱える方も少なくありません。
②パチンコ
パチンコの還元率は80%~85%
- パチンコは全国に約6,646店舗(2023年4月時点)
- パチンコ人気は下火傾向
- 公営ギャンブルではない
民営ギャンブルのため、還元率は自由に設定することができます。
新装開店などでは、100%を超える還元率を提供する店も多く店舗前に大行列を作っていました。
一方、現在の出玉規制によりブームは下火傾向です。
2021年7,637店舗→2023年6,646店舗と閉店数が増加。
このため、通常営業では還元率80%以下と考えておくのが無難と言えるでしょう。
全国の店舗数も年々低下しているため、将来的には厳しい業界です。
③公営競技
公営競技の還元率は70%~80%
還元率 | |
競馬 | 70%~80% |
競艇 | 75% |
競輪 | 75% |
オートレース | 70% |
参考:馬券のルール JRA
還元率だけで考えれば、単勝及び複勝がおすすめです。
CMも積極的に放送しており、若年層の利用者も増え2011年以降競馬の売上は増加傾向にあります。
ネット販売にも力を入れており、手軽に購入できる点が魅力と言えるでしょう。
一方、還元率は70~80%と長期で見るとお金を増やすことは難しいのが現状です。
④スポーツくじ
スポーツくじの還元率は49.6%
サッカーくじが現在人気を得ています。
- スポーツファンがメイン顧客
- 楽しみながら観戦できる
- 還元率は50%以下
スポーツくじは現在5種類販売されています。
注目すべきは、「MEGABIG」最高12億円であり、スポーツくじの受け取りには住民税、所得税も不要と考えると夢があります。
また、当選者がいない場合当選金額が上乗せされるのもスポーツくじの魅力。
但し、還元率は「49.6%」と極めて低い数値となっています。
MEGA BIG1等の当選確率は「約1678万分の1」
この確率を分かりやすく例えると以下の通り
- 6つ葉のクローバーを発見する
- 雷にうたれて命の危険に陥る
筆者の周りに、雷にうたれて命の危険を陥った方がいないため購入する予定はありません。
⑤宝くじ
宝くじの還元率は45.7%
年末ジャンボなどは売り場に行列ができることも珍しくありません。
- 宝くじには根強いファン多数
- サマージャンボ、年末ジャンボが大人気
- ロト6、ナンバーズなども
ちなみに、宝くじにて得たお金は「地方財政資金の調達」という目的が有ります。
宝くじを購入すれば社会インフラを整備することに貢献できます。
但し、還元率は最も悪い「45.7%」であり、購入額の半分は社会貢献と考える必要がありそうです。
年末ジャンボ宝くじ1等の当選確率は「約2000万分の1」
こちらも分かりやすく例えると以下の通りです。
- 400㎏の米の中から当たりの米1粒を引く
- 満員の東京ドームを400個用意してその中で一人が当選
- 東京ドーム2.25個に宝くじを敷き詰めて当たり券を1枚引き当てる
- 北海道に1円玉を落として自分の頭に当てる
宝くじシミュレーターで宝くじの厳しい現実を知るのもおすすめです。
宝くじは、購入後から当選発表までワクワクする楽しみはプライスレスと言えるでしょう。
未だに根強いファンが多いのも宝くじの特徴です。
【現実】ギャンブルで利益を出すのは難しい
上記で解説した通り、ギャンブルの還元率は100%を大きく下回る数値となっています。
このため、短期的には大きく利益がでる可能性があるも、長期でみると大切なお金を減らす行為と言えます。
一方、SNSでは華々しい投資成績が拡散される傾向にあります。
SNSには生存者バイアスが掛かっており利益を出しているユーザーが目立ちやすい
生存者のバイアスを簡単に解説すると以下の通り
何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、通過に失敗した人・物・事が見えなくなること
つまり、SNSではギャンブルに成功している声が広く拡散され、失敗した方は静かに市場から撤退。
一部の成功者(生存者)の意見を参考にし、「私も短期間で資金を何倍にもできるのでは?」と考えるのは極めて危険です。
このため、正しくギャンブルの還元率を理解しお遊び程度に楽しむのが良いと言えるでしょう。
ギャンブルから資産形成への切替を始めよう
資産形成を始めるには、長期で見て還元率が100%を超える金融商品に投資をする必要があります。
このため、資産形成を始めるには金融庁が推奨する「長期、積立、分散」投資が理想です。
全世界株式に分散投資をした場合のパフォーマンスもチェックしてみましょう。
- 3年:24.3%/年
- 5年:12.5%/年
- 10年:12.5%/年
- 20年:9.9%/年
- 30年:8.3%/年
30年保有で年8.3%のプラスリターンとなっています。
このため、ギャンブルと資産形成を切り分け長期的に成長をしている金融商品を購入することが大切です。
http://long-term-investment.jp/index-100000yen/
ギャンブル還元率【まとめ】
本記事ではギャンブルの還元率についてまとめました。
還元率をまとめると以下の通りです。
還元率 | |
カジノ | 85%~99% |
パチンコ | 80%~85% |
公営競技 | 70%~80% |
スポーツくじ | 49.6% |
宝くじ | 45.7% |
すべてのギャンブルにおいて、胴元が安定して勝てる還元率となっています。
このため、短期的に資産が増加する可能性があるも長期的には資産を減らす行為と言えるでしょう。
また、厳しい現実は理解しているもギャンブル依存症として辞められない方も少なくありません。
必要に応じて、依存症対策全国センターを参考に医療機関を探すのも検討しましょう。
ギャンブルは息抜き程度であればストレス発散に有効であるため、くれぐれも、用法・容量を守ってお楽しみください。
以上、ギャンブルの還元率まとめでした。
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