本記事では、ウォーレン・バフェット氏の保有銘柄と手軽に調べる方法を解説します。
2023年バフェット氏は日本5大商社株の買い増しを発表。
発表を受け前日比5%高になる銘柄がでるなど、バフェット氏の動向に多くの投資家が注目しています。
このため、「バフェットの保有銘柄を知りたい」、「直近で増減させた銘柄を確認したい」など悩みを持つ方も少なくありません。
そこで本記事では、バフェット氏の保有銘柄と手軽に調べる方法を解説します。
最新のポートフォリオをチェックしたい方は、「バフェットポートフォリオ(保有銘柄)の調べ方」より確認ください。
ウォーレン・バフェットの投資成績
投資の神様と称されるウォーレン・バフェット氏は高いパフォーマンスを上げていることで有名です。
「1964年~2022年」年平均パフォーマンス
S&P500 | 9.9%/年 |
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バフェット | 19.8%/年 |
S&P500の2倍にあたる年19.8%と驚異的な収益を上げています。
2022年はS&P500のパフォーマンス▲18.1%に対して、バフェット氏の投資成績は4%とプラス収支。
市況が厳しい年でも収益を上げている点は、投資の神様と言われる由縁です。
また、「バフェットが次に何を買うのか?」と注目している投資家が多数存在します。
2020年:日本の5大商社株を5%以上購入
2023年:7.4%まで商社株の保有比率を高める発表
それぞれ、5大商社株は好材料とされ翌日3%以上買われる展開となりました。
このため、「次にバフェットが何を買うのか?」を考えるのは、パフォーマンスを上げる1つの手段と言えるでしょう。
バフェットポートフォリオ(保有銘柄)TOP10
2024年5月時点のバフェット保有銘柄TOP10は以下の通りです。
順番に解説します。
建玉時価総額 | 企業の時価総額 |
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持ち株比率 | 発行株式数に対してバフェット氏が保有する割合 |
変化率 | 前回発表からの売買変動 |
保有配分 | バフェット氏ポートフォリオ内の保有比率 |
業種 | 事業内容 |
①アップル(AAPL)
建玉時価総額 | 1,340億ドル |
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持ち株比率 | 5.15% |
変化率 | +1.66% |
保有配分 | 37.74% |
業種 | コンピューター |
アップルは、世界一の時価総額を誇る企業。
日本でもiPhoneを中心に高いシェアを保持しており、知らない人がいない企業と言えるでしょう。
バフェットが初めてアップルに投資をしたのは、2016年第1四半期。
「世界で最も優れた事業だと思う」という言葉を残しており、ポートフォリオの37.74%を保有する銘柄となっています。
②バンク・オブ・アメリカ(BAC)
建玉時価総額 | 387億ドル |
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持ち株比率 | 13.21% |
変化率 | +1.35% |
保有配分 | 10.91% |
業種 | 銀行 |
バンク・オブ・アメリカは銀行セクターでJPモルガンに続く米国2位の時価総額を誇る企業です。
バフェット銘柄としても有名であり、アップルに続く2位の保有配分となっています。
2023年3月SVB破綻に伴い、銀行株は急落するも比率を変えず保有。
2017年より購入をしており、「優れた経営を行っている」と高く評価をしている企業の1つです。
③アメリカン・エキスプレス(AXP)
建玉時価総額 | 344億ドル |
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持ち株比率 | 21.08% |
変化率 | +1.16% |
保有配分 | 9.69% |
業種 | 金融 |
アメリカン・エキスプレスは、約130の国や地域でチャージカード、クレジットカード事業を展開する金融機関。
ステータスカードの代名詞、アメックスプラチナ(通称:アメプラ)を一度は保有したい考えた方も少なくないでしょう。
バフェットは、アメリカン・エキスプレスが発行する株式の内、21%と高い比率を持つ大株主です。
④コカ・コーラ(KO)
建玉時価総額 | 242億ドル |
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持ち株比率 | 9.29% |
変化率 | ▲0.14% |
保有配分 | 6.83% |
業種 | 食品・飲料 |
コカ・コーラは、ジョージア州アトランタに本社を置く飲料メーカー。
200以上の国や地域で、毎日約19億杯飲まれているなど高いブランド力は説明不要でしょう。
30年以上保有している銘柄としても有名であり、1988年から買い始め現在発行株式数の9%を超える株を保有。
バフェット氏自身もチェリーコークが大好物であり、毎朝飲んでいるという発言も残しています。
⑤シェブロン(CVX)
建玉時価総額 | 193億ドル |
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持ち株比率 | 6.67% |
変化率 | +0.52% |
保有配分 | 5.45% |
業種 | 鉱業 |
シェブロンは、サンフランシスコに本社を置く石油関連企業。
世界の大手石油会社の総称である、「スーパーメジャー」6社の一角を担い、世界180ヵ国以上で事業を展開しています。
36年連続増配とインカム投資家からも人気がある銘柄。
バフェット氏は2020年よりシェブロン株の保有を続けています。
⑥オキシデンタル・ペトロリウム(OXY)
建玉時価総額 | 164億ドル |
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持ち株比率 | 27.97% |
変化率 | ▲0.02% |
保有配分 | 4.64% |
業種 | 鉱業 |
オキシデンタル・ペトロリアムは、米国、ラテンアメリカ、中東で事業を展開する独立系石油探査・生産会社。
石油及びガスの探査では、特に中東地域に強みを持ちオマーン、アブダビ、カタール、サウジアラビアなどで事業を展開しています。
バフェットは発行株式数約4分の1に当たる27%の大量保有を継続。
将来的に経営権を得る50%超える株式取得を検討していることでも有名です。
⑦クラフト・ハインツ(KHC)
建玉時価総額 | 120億ドル |
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持ち株比率 | 26.82% |
変化率 | +0.14% |
保有配分 | 3.40% |
業種 | 食品・飲料 |
クラフト・ハインツは、2015年7月のKraftとHeinzの合併で誕生。
北米でPepsiCo、Nestleに次ぐ第3位の食品・飲料メーカーであり、世界で第5位の時価総額を誇ります。
多岐にわたる製品ラインナップを保有しており、チーズ、調味料、ジュース、スナックなど190以上の国で販売を実施。
2018年の減損処理により10年チャートは厳しい推移となっています。
⑧ムーディーズ(MCO)
建玉時価総額 | 96億ドル |
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持ち株比率 | 13.51% |
変化率 | +0.88% |
保有配分 | 2.73% |
業種 | 金融 |
ムーディーズは、格付けサービスを提供する大手信用格付会社です。
「ムーディーズ」、「スタンド・アンド・プアーズ(S&P)」が世界2大格付け機関
金融業界において、ムーディーズの信用格付けは非常に重要な役割を持ちます。
⑨三菱商事
建玉時価総額 | 80億ドル |
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持ち株比率 | 8.79% |
変化率 | ▲0.09% |
保有配分 | 2.28% |
業種 | 総合商社 |
国内総合商社で売上NO,1を誇る三菱商事。
三菱グループを基盤とした総合力かつ潤沢な資金で、事業提携にも積極的な企業です。
2023年バフェット氏が買い増しを発表した企業ですが、2024年以降も好調な株価推移となっています。
バフェット氏の売買動向が注目されている企業の1つ言えるでしょう。
⑩チャブ
建玉時価総額 | 66億ドル |
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持ち株比率 | 6.38% |
変化率 | +0.64% |
保有配分 | 1.88% |
業種 | 保険 |
チャブ社は世界各地で保険および再保険商品を提供している企業です。
スイス登記の米国商業保険会社で、上場損保会社としては世界最大の企業規模を保有。
直近でバフェット氏が買い増しを行っている企業として注目されています。
バフェットポートフォリオ(保有銘柄)の調べ方
バフェット氏は、バークシャー・ハサウェイ社の会長兼CEOを務めており、同社が購入する銘柄が「バフェット銘柄」と定義されています。
長年に渡り高いパフォーマンスを誇る、バフェット氏の保有銘柄を知りたいと思っている方も少なくないでしょう。
但し、米国の投資会社であるため「手軽に情報収集ができない」と悩みを持つ方が存在。
そこで、バフェット銘柄を手軽に調べる方法を3STEP解説します。
STEP①無料アプリ「moomoo」のダウンロード
「moomoo」は、2022年10月27日誕生した新しい次世代型金融情報アプリです。
日本での知名度は高くありませんが、世界では2,100万人以上のユーザーがmoomooのアプリを利用。
革新的なサービスとして世界の投資家に認められているツールです。
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- 日本株、米国株の財務分析
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moomooを利用すれば、長期チャートはもちろん約定分析が可能。
企業分析に強く、売上構成、主要株主、配当など情報取得ができます。
その他、「銘柄スクリーニング」、「ヒートマップ」など株のトータル管理に対応。
無料で使えるアプリのため、気軽に利用してみましょう。
moomoo
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(詳細)【誕生】次世代型金融情報アプリ「moomoo(ムームー)」9つの魅力を解説
STEP②機関投資家の動向をチェック
バフェット銘柄を調べる場合、以下流れで確認することができます。
①「マーケット」→「米国株」
②機関投資家の動向→「Berkshire hathaway Inc.」をタップ
③業種分布でセクター別比率を確認
④バフェット銘柄の詳細をチェック
- 建玉時価総額
- 持株比率
- 変化率
- 保有配分
- 業種
など、投資家に必要な情報を細かくチェックすることができます。
STEP③バフェット銘柄の財務分析を実施
moomooは個別株の財務分析に対応。
気になるバフェット銘柄があれば分析してみましょう。
ここまでの情報量ながら、完全無料で利用できるためユーザーにデメリットがありません。
スマホに入れておけば、手軽に企業分析が出来るため抑えておきましょう。
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バフェット銘柄を購入する際の注意点
バフェット銘柄を購入する場合以下3つの注意点を理解しておきましょう。
- 直近のパフォーマンスに課題
- 買い増し情報後は高値圏の場合がある
- 割安なタイミングで購入しよう
順番に解説します。
注意点①直近のパフォーマンスに課題
バフェット氏は、年平均パフォーマンス19.8%(1964年~2022年)と驚異的な利益を出しています。
但し、直近ではS&Pに対してマイナスリターンを出している年もある点は理解しておきましょう。
バフェット銘柄 | S&P500 | |
2013年 | 32.7% | 32.4% |
2014年 | 27.0% | 13.7% |
2015年 | ▲12.5% | 1.4% |
2016年 | 23.4% | 12.0% |
2017年 | 21.9% | 21.8% |
2018年 | 2.8% | ▲4.4% |
2019年 | 11.0% | 31.5% |
2020年 | 2.4% | 18.4% |
2021年 | 29.6% | 28.7% |
2022年 | 4.0% | ▲18.1% |
過去10年のバフェット銘柄は7勝3敗とS&P500を超えるパフォーマンスを実現。
一方、2019年、2020年はS&P500に大きくアンダーパフォームしている事実は理解しておく必要があります。
注意点②買い増し情報後は高値圏の場合がある
「バフェットが次に何を買うのか?」という情報は、世界的に注目されている事象の1つです。
このため、バフェットが買い増しを発表した銘柄は大きく株価が上昇する傾向にあります。
但し、バフェットの買い増し報道を受けて、対象銘柄の購入を検討する場合注意が必要です。
既に投資家の買いが先行し割高の株価を付けている場合がある
株価上昇に合わせて銘柄を購入する場合、財務分析を行った上で判断するようにしましょう。
注意点③割安なタイミングで購入しよう
上記の通り、バフェット氏の買い増し報道を受けて株を購入するのはリスクが伴います。
このため、「次のバフェット銘柄を探す」、「バフェット銘柄が暴落している時に購入する」という点を意識してみましょう。
暴落の影響を受けて、配当利回りは3%超えまで上昇。
PERも8.3倍を下回るなど割安指標を付けています。
バンク・オブ・アメリカはバフェット銘柄として有名であり、保有配分第2位の銘柄です。
このため、バフェット銘柄を購入する場合一時的な急落をきっかけに購入するのも検討してみましょう。
更なる急落のリスクもあるため暴落理由は必ずチェックしよう
バフェットポートフォリオ(保有銘柄)【まとめ】
本記事ではウォーレン・バフェット氏の保有銘柄と手軽に調べる方法を解説しました。
バフェット保有銘柄TOP10は以下の通りです。
バフェット氏の保有銘柄を手軽に調べる場合、無料アプリ「moomoo」を利用しましょう。
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➤【誕生】次世代型金融情報アプリ「moomoo(ムームー)」9つの魅力を解説
バフェット氏は長期に渡り高いパフォーマンスを上げている投資の神様です。
このため、多くの投資家が次に何を購入するのかをチェックをしています。
但し、買い増し情報後は高値圏である場合があるため、情報を元に購入する際は十分注意しましょう。
以上、バフェット保有銘柄と手軽に調べる方法まとめでした。
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