仮想通貨（暗号資産）ConstitutionDAO（PEOPLE）の特徴

仮想通貨（暗号資産）には、これから生まれそうな有望な大きなマーケットを狙うもものもあれば、ニッチとも呼べる分野で成長しているものもあります。

そのうちの1つに「ConstitutionDAO（PEOPLE）」があります。

今回は、この「ConstitutionDAO（PEOPLE）」について解説していきたいと思います。

ConstitutionDAO（PEOPLE）は、アメリカ合衆国憲法の初版本を購入することを目的に発足したDAO(分散型自律組織)です。

複製されたアメリカ合衆国憲法の初版本は全世界に約10部ほどしか存在せず、オークションによって購入者を決定する仕組みになっていました。

ConstitutionDAO（PEOPLE）は、スマートコントラクトの仕組みを利用して、オークションで落札する資金を集めるために寄付金を募って、寄付を行った人やグループ・企業に対してConstitutionDAO（PEOPLE）が発行するPEOPLEトークンを配布しました。

ですが、オークションに敗れて購入には至りませんでした。

落札価格を上回れなかった理由は、仮に落札できても、憲法の原本を適切に管理するための資金がないということでした。

オークションに敗れた後、寄付者には全額を返金しました。

ConstitutionDAO（PEOPLE）の特徴を挙げていきます。

ConstitutionDAO（PEOPLE）はアメリカ合衆国憲法という歴史的な文書を購入しようとし、なんと50億円以上もの資金を集めました。

結果的にオークションに敗れてしまい、寄付者に全額を返金したものの、仮想通貨（暗号資産）業界では大きな関心事となり、メディアやSNSにも大きく取り上げられました。

その後、PEOPLEトークンの売買によって利益を得ようとする人が現れて、Web3.0が持つパワーを強烈に印象づけたプロジェクトです。

ConstitutionDAO（PEOPLE）では、新しい挑戦をしDAOのさらなる可能性を示しています。

それは、1つの目的に集中したシングルパーパスDAOという形態をとり、オークションに参加するために必要となる法規制に対応する代理人を準備したことです。

また、寄付者にはPEOPLEトークンを配布して、運営に対する発言権や投票権もDAOとして与えています。

ConstitutionDAO（PEOPLE）ではコミュニティの成長度の伸びに成功しています。

Xやディスコード等のSNSで活発に発信を行い、様々な国籍の人々が参加し、アメリカ合衆国憲法への愛着を表現し、自分たちのアイデンティティを作り上げて、大きなコミュニティを作り上げています。

ConstitutionDAO（PEOPLE）の将来性について挙げておきたいと思います。

ConstitutionDAO（PEOPLE）では、アメリカ合衆国憲法の初版本の購入という目的は果たせませんでしたが、いまだにコミュニティは活発です。

そのため、他の仮想通貨（暗号資産）のプロジェクトやDAOから提案があるようです。

そして、今後は不確定要素があるとは言え、憲法以外の歴史的文書やアートなどを購入する可能性がある可能性もあり、その動向に注目が集まっています。