本記事では「次に来る投資商品」をテーマに新しい金融商品を解説します。
現在、新NISAを中心にインデックス投資を始める投資家が増加。
インデックス投資は、長期投資をすれば再現性が高く市場の平均リターンを得ることができます。
一方、投資に慣れてくると「ポートフォリオを分散させたい」と、新しい投資商品を検討する方は少なくありません。
このため、金融商品の知識アップを目的に本記事をチェックしておきましょう。
「新しい投資商品」検討する際3つの注意点
まずは、新しい投資商品を検討する際の注意点をチェックしましょう。
- 投資の基本ルールは変更しない
- 怪しい勧誘には注意する
- 他人の情報を鵜呑みにしない
順番に解説します。
注意点①投資の基本ルールは変更しない
投資方針やルールは変更しないことが大切です。
新しい投資を始めたことで、当初決めていたルールを変更するようでは将来の資産形成に不安が残ります。
当サイトでは、ポートフォリオの主軸は歴史が長い「株式」、「債券」へ投資することを推奨
このため、新しい投資商品はあくまでポートフォリオの一部として活用するようにしましょう。
注意点②怪しい勧誘には注意する
新しい投資を始めようとする方をターゲットにした詐欺も少なくありません。
- 絶対に儲かる
- 利回り月10%越え
- 紹介制度がある
など、高利回りかつ元本保証の投資商品は99%詐欺と考えて問題ないでしょう。
結論、あなたのもとに確実に儲かる投資商品が届くことはありません。
新しい投資を始めようとしている時は、投資詐欺に十分ご注意下さい。
(参考)【詐欺の王道】「ポンジスキーム」6つの見分け方を過去の事例から解説
注意点③他人の情報を鵜呑みにしない
「次はこの投資商品がくる!」という情報はSNSを中心に発信をされています。
投資の未来は常に不確実であり、絶対に来る投資商品など誰にもわかりません。
SNSの意見は参考にはなるも、妄信するのは注意が必要です。
多くの投資家にとって、株式や債券など歴史が長い金融商品への分散投資が最適解
本記事で紹介する新しい商品は、ポートフォリオの分散性を高める目的で利用するのがおすすめです
「次に来る?」新しい投資商品まとめ6選
本記事で紹介する新しい投資商品は以下の通りです。
①ユニコーンファンド
「ユニコーンファンド」と聞いても馴染みが無い方も少なくないでしょう。
創業10年以内、企業評価10億ドル超の非上場企業を指す
詳細のユニコーン企業の条件は以下の通り
- 創業10年以内
- 企業評価10億ドル越え
- 非上場企業である
「テクノロジー系の企業であること」という条件もありますが、必ずしも必須条件ではありません。
結論、企業成長が著しい非上場のスタートアップの企業と覚えておきましょう。
通常ユニコーン企業への投資は、一部の富裕層に限定された投資商品です。
但し、現在「HiJoJo Partners」を活用することで100万円から投資が可能となりました。
ユニコーンファンドの強みは、2~3年以内のIPOと比較的短期目線で出口を狙う投資戦略という点です。
実際にIPOに成功した場合、大きな利益を上げることができる点が魅力と言えるでしょう。
但し、最低投資額100万円とまとまった資産を保有している方に限定される投資商品である点は注意が必要です。
年齢層は主に30代~60代かつ年収は1,000万円以上が6割を超える
保有資産は3,000万円以上と資金に余裕がある方が主な利用者
HiJoJoの魅力については以下記事で詳しく解説しています。
http://long-term-investment.jp/hijojo/
②オルタナティブ投資
まずは、オルタナティブ投資の基本について解説します。
オルタナティブ投資とは、株式・債券以外の総称
伝統的な資産である「不動産」、「インフラ」への投資が対象となる
オルタナティブ投資は、株式・債券とは異なるリスク・リターンを由しておりポートフォリオに組み入れることでリスク分散効果が期待される
実際に「リスク分散」の手段として、機関投資家も運用資産の多くをオルタナティブ資産で運用しています
このため、既に株式や債券に投資をしている方の分散性を上げる目的に利用するのがおすすめです。
ハーバード卒業生からの寄付金で運用される、ハーバード大学基金ではオルタナティブ投資を中心に高いパフォーマンスを上げています。
一方、個人投資家がオルタナティブ投資を始めるのは数億円以上の資金が必要となり簡単ではありません。
そこでおすすめなのが、三井物産グループが提供する「ALTERNA」の活用。
ミドルリスク・ミドルリターンの投資商品として、1口10万円から投資を始めることができます。
デジタル証券というブロックチェーン等のシステムでトークン化(電子化)した技術が活用されている
安全性はもちろん、分離課税が適用され税制優遇・確定申告が不要
ポートフォリオに不動産を組み入れたい方におすすめです。
http://long-term-investment.jp/alterna/
③不動産クラウドファンディング
まずは、不動産クラウドファンディングの基本を解説します。
インターネット上で出資者を募集し、運営会社が不動産事業を行う
不動産投資は魅力があるも、優良物件を一般投資家が購入するのは高いハードルがあります。
また、銀行融資などまとまった資金と交渉が必要な点も課題。
その点、クラウドファンディングでは多数の投資家による出資で運営を行うため、少額から都心一棟マンションに投資をすることが可能です。
- 1万円から投資が可能
- 不動産に関する管理は一切不要
- 優先劣後構造で 投資家を保護
直近の募集物件も掲載されているので、気になる方はホームページをチェックしてみましょう。
但し、各種プロジェクトへの申し込みが過熱しており、簡単に当選しない点は注意が必要です。
COZUCHIの魅力については以下記事で詳しく解説しています。
http://long-term-investment.jp/cozuchi/
④アート投資
少額からアートへ投資ができるサービスも登場しています。
アート投資の想定される悩みは以下の通りです。
- どこでアートを購入したらいいのか?
- 偽物を購入するリスクがある
- 高額な資金を用意できない
有名アーティスのアート購入には、高額な資金が必要です。
このため、一般投資家が「アートを購入したい」と思っても手軽に投資をするのは困難な現実があります。
そこで、新しいサービスとして登場した「ANDART」を活用すれば、1万円と少額から投資をすることができます。
- 1万円から少額投資が可能
- オーナー限定の優待があり
- オーナー権の売却が可能
http://long-term-investment.jp/andart/
⑤スニーカー投資
スニーカーは大きな市場になっており、投資対象としての魅力があります。
具体的な事例として2足紹介します。
米国人気ラッパーである「トラヴィス・スコット氏」のコラボシューズです。
発売前から注目されており、当日は300万人以上から注文が行われたと言われています。
発売以後の価格推移は以下の通り
定価:18,150円
2024年10月時点流通価格:400,000円
定価の20倍を超える高値で現在販売が行われています。
「DIOR」と「JORDAN」の公式コラボレーションスニーカーです。
26万円越えの高額スニーカーですが、DIORとの初コラボという事で高い人気を得ました。
定価:264,000円
2024年10月時点流通価格:1,200,000~2,000,000円
1足100万円を超える価格で販売されています。
スニーカー投資の特徴以下の通りです。
- 人気スニーカーは1足10万円を超える利益
- 無料で抽選に参加できる
- 寝かせることで価格が上昇する可能性も
スニーカーは購入者が使用するため、市場から新品状態の製品が減少していくのが特徴。
このため、長期目線で保有をすることで価値が大きく上昇する可能性があるのは魅力と言えるでしょう。
http://long-term-investment.jp/sneakers-investmet/
⑥NFT投資
「Non Fungible Token」の略で、「代替不可能なトークン」という意味
ブロックチェーン技術を用いて、識別情報を持たせたデジタルデータ。
データに識別情報を持たせることで、代替不可能な所有権を持たせることができます。
最近では、このデジタルデータに注目が集まっており、アート作品やトレーディングカードが高額な値段で取引されています。
以下、8歳の子供書いたドット絵が注目され数十万円で販売された事例です。
引用:ゾンビ動物園 – コレクション|オープンシー
投機的な動きから急激な価格上昇と下落が続いています。
また、2022年前後話題となり注目を集めましたが、現在ブームが落ち着きを見せている点は注意が必要です。
株式や債券と異なり、一時的な話題性はあるも長期目線で投資できないのは新しい投資の課題点と言えるでしょう。
【参考】株式、債券に関連する投資手法4選
歴史のある株式、債券への投資ですが新たな投資手法が登場しているため抑えておきましょう。
①Bloomo(ブルーモ)証券
Bloomo証券は、2024年5月に誕生した新しい米国株資産運用アプリ。
理想のポートフォリオで簡単に投資できる「目標ポートフォリオ機能」が特徴であり、手軽に分散投資ができる点が強みです。
- 著名人のポートフォリオをコピーできる
- 自動リバランスを実施
- 少額投資に対応
著名人や有名な投資ポートフォリオを自動コピーに対応しています。
試したいポートフォリオがあるもリバランスが手間で未実施だった方に最適なサービスと言えます。
ダウの犬は、ダウ平均(工業株30社)中でも、配当利回りが高い上位10社に投資を行うポートフォリオ。
マイケル・オヒギンズ氏著書「Beating The Dow(邦題:ダウの犬投資法)」で1991年提唱された歴史のある投資手法です。
セクターの分散性や高いパフォーマンスを上げている点が特徴であり、3%以上分配金を受け取れる点もメリットです。
このようなポートフォリオもボタン1つでコピー投資ができるのが魅力と言えるでしょう。
Bloomo証券
posted withアプリーチ
https://long-term-investment.jp/bloomo/
②レバレッジETF
レバレッジETFとは、指数連動型ETFである
- TOPIX
- S&P500
- NYダウ
などに対して、2~3倍の値動きを目指すファンドです。
このため、少ない資金で大きな利益を効率良く得る事ができるのがメリットと言えるでしょう。
積立期間20年で約27倍まで値上がりをしています。
但し、「値下がり時も2~3倍下落」するという点は注意が必要です。
その他にもデメリットとして
- 信託報酬が高い(約1%)
- 分配金が期待できない
- 長期的にみると指数から乖離する
という特徴があります。
このため、金融庁もレバレッジETFへの投資に注意喚起を実施。
リスクが高い点は十分認識し、投資をする際は「最悪無くなっても良いお金」で検討しましょう。
レバレッジETFのメリット、デメリットは以下で解説しています。
http://long-term-investment.jp/rilvns/
③ロボアドバイザー
「AIが自動投資」をテーマに現在多くの顧客を集めているサービス。
ロボアドバイザーの特徴は以下3点
- AIが自動投資
- あなたに最適なポートフォリオを提案
- 最適な配分で自動積立
投資商品を選ぶことなく資産形成が可能な点が強みです。
利用者が拡大しているサービスですが、「高額な手数料」についてはしっかりと認識しておきましょう。
ロボアドバイザーを活用するには「1%/年」の手数料が必要
※以下、全米株式ETF「VTI」を購入
経費率 | |
ロボアドバイザー | 年1%+0.03%=1.03% |
自分で投資 | 年0.03% |
「1%」の手数料は長期で見ると複利の影響により軽視できません。
このため、当サイトではロボアドバイザーの活用を非推奨として紹介しています。
紹介料を目的に正しくデメリットを解説していないサイトもあるため十分注意しましょう。
http://long-term-investment.jp/robo-advisor/
④仕組債(EB)
あまり馴染みがない投資商品ですが、おすすめできない投資商品として解説します。
仕組債とは、一般的な債権にはない特別な条件を付与し、高いクーポン(利子)が受け取れる投資商品です。
「仕組み」とは、スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を利用
結果、投資家や発行体のニーズに合うキャッシュフローを生み出す構造となる
仕組みにより、満期クーポン(利子)、償還金などを投資家や発行者のニーズに合わせて自由に設定することができます
上記説明を見ただけで理解できた方は、十分な金融リテラシーをお持ちの方です。
但し、現実的には「よく分からない・・・」と感じる方も少なくありません。
ターゲットは「富裕層」+「情報弱者」です。
「ミドルリスク、ハイリターン」とバランスが取れていない投資家に不利な金融商品であるため、知識として以下記事もチェックしておきましょう。
http://long-term-investment.jp/structured-bonds/
新しい投資商品【まとめ】
本記事では新しい投資商品をテーマに解説をしました。
今回紹介した投資商品は以下の通り
新しい投資商品には、それぞれメリット、デメリットがあります。
資産形成においては、主軸にインデックス投資など長期的に安定した上昇を続けている投資商品をおすすめします。
投資額が増えた際、今回紹介した商品も一部ポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょう。
また、金融知識を付けるという点でも様々な投資商品を理解しておくことが大切です。
以上、新しい投資商品まとめでした。
【関連記事】株式投資の勉強方法について解説しています。
http://long-term-investment.jp/investment-studies/
【関連記事】1万円を確実に増やす方法を解説しています。
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http://long-term-investment.jp/investors-mental/